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十表へのお題:確立した「俺」と「俺」/(なんてばかばかしいことを)/どうしてわかってくれない
…というお題から生まれた十→表←覇小ネタ。

遊戯さんを大事にしたい十代くんと、すべて手に入れればいいと考える覇王さま。
二心同体、何故か意識が分裂してます。
うじうじ悩む十代くんでも大丈夫な方だけどぞ。





* * * * *


(遊戯さんが好きだ)
『だったらすべて手に入れればいいだけだ』
(そんな事をしたら嫌われてしまう)
『あの男が俺達に好意を向けているのは明白だと思うが?』
(だから駄目なんだよ、その信頼を失いたくない)
『…馬鹿馬鹿しい。お前は俺だ。覇王十代は俺でありお前だ。だったら力ずくで手に入れればいい』
(だから…!!)
「十代くん?」
「!ゆうぎさん…」

どうしたの、と心配そうに見上げる遊戯さんと目が合う。
俺は無意識のうちに手を伸ばし、彼を抱きしめていた。

「十代くん…?」
「少しだけこのままで…お願い、します」
「…」

遊戯さんは何も言わず、代わりに背中に腕を回してきた。
遊戯さんは優しい。その優しさに惹かれた俺達は、これからどうしたらいいのか迷っているのだ。

『迷っているのはお前だけだ。ただ先に進むだけだというのに』
(…そうだな)

覇王の言葉が頭に響いた。
そう、俺はただ、先に進むのを恐れているだけ。
彼の心を手に入れる第一歩を踏み出せずにいるだけだ。

(遊戯さんが好きで、俺はただ隣にいたいだけなのに)
『欲しくてたまらないだけだろうが』
(…否定出来ないけどさ)

馬鹿馬鹿しい、と再度呟いてから覇王の気配が消えた。
結論はまた次回までの持ち越しだ。
なんだかんだで俺に甘いんだからな、とくすりと笑えば遊戯さんが不思議そうに首を傾げるのがわかった。






* * *

十→表←覇っていうか
十代…いや、二十代くんがぐるぐる悩んでるだけみたいになりました
うーん難しい。
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