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■バレンタイン ジム受
何処からともなく甘い香りが漂ってくる。
何かと思って厨房を覗きに行けば、女生徒達が嬉しそうに出てくる所だった。
手には可愛らしい包装を施した箱を持っている。
(…ああ、明日はSt. Valentine's Dayか!)
そこで漸く理解できた。この甘い香りはchocolateだ。
(俺はあまり甘いものを食べないけれど、彼はどうだろう)
せっかくのイベントなのだから、俺も用意してみようか?
フォロワーさんに捧げたジム受。相手は誰かってのは想像にお任せです。
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■バレンタイン城表その1
「城之内くんって甘いもの大丈夫?」
不安そうに俺を見上げる遊戯が持っているのは、もしかしなくてもチョコだろう。
好き嫌いがないオレにそんな質問無意味だぞ、と思ったけれどそんな事は言わないでおこう。
「とーぜん!で、それくれるんだろ?」
手を差し出しながらそう告げれば、遊戯は安心したように笑った。
(遊戯はやっぱり笑ってる方がいいな)
フォロワーさんに捧げた城表、その1!
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■バレンタイン城表その2
城之内くんに声をかけようと席を立った所で、ちょうどクラスの女子が彼に話しかけていてぎくりとする。
(もしかして)
「城之内ー、はいチョコ」
嫌な予感は的中して、彼女は城之内くんへとチョコを渡そうとしていた。
何だかんだで城之内くんは人気がある。
(受け取っちゃうよね、きっと)
優しい彼ならきっとそうする。そう思ってみていたのに、
「悪ィ、今年は本命だけって決めてっから!」
その心配はあっさりと解決した。
本命だけ、と言った時の城之内くんと目が合ったからだ。
(そんな風に笑わないでよ)
フォロワーさんに捧げた城表、その2です。
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■Ⅲ遊
(遊馬は不思議な子だ)
見た目も性格も分かりやすい程に真っ直ぐな子供。
けれど仲間を守って戦う姿を見た時、なんて強い子なんだろうと思った。
Ⅳ兄様は彼をおまけと言っていたけれど、僕は彼と戦ってみたい。
(あの真っ直ぐな瞳を僕だけに向けてほしい、)
なんて、叶わない夢かもしれないけれど。
Ⅲちゃんは今週のゼアルでものすごく遊馬を気にかけていたのでもうね もう・・・
遊馬好きになっちゃえよ・・・いやもう好きになってればいいよ・・・!!
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■ヨハジムへのお題:
無邪気な愛を/(もうこどものままじゃ、いられない。)/期待、したくない
(片思いって、タイヘンなんだな)
ジムが好きだと自覚したのはいいけれど、それと同時に彼の視線の先に誰がいるのか知ってしまった。
(望み薄、かな)
だからといって諦める事はしたくないけど。
「ヨハン?」
「…何でもない」
何も知らないジムは心配そうに声をかけてくれる。
(期待しちゃうだろ)
っていう片思いヨハンおいしいです。ヨハジム十は無料配布でもちょっと書いたし、続き書いてみたい
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■Ⅲ遊へのお題:
好きだから好きって言った/「願うだけならありでしょう?」/みっつ数えたら、目をあけて
「好きです」
自分の想いを正直に告げれば、案の定遊馬は驚いた表情でこちらを見つめてくる。
「え、え?Ⅲ、何言って」
「僕が冗談を言う人間だと思う?」
慌てる相手にそう言って笑いかければ、言葉に詰まったようで押し黙ってしまう。
(言いたかったんだもの)
それに、慌てる遊馬の姿が可愛いから。
Ⅲちゃんはストレートな告白してくれるって信じてる。Ⅲゆまおいしいです…
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■お題は
『その一言が聞こえたら・不器用な人たち・綺麗なものには触れられない・語る瞳・初めて見せた笑顔』です
覇ジムでやったらこんな結果に
何を言わずとも、彼の金色の瞳が語っている。
何を求めているかなんて言わなくても分かるだろう、と言いたげに彼の瞳がこちらを睨みつける。
「覇王、そんなに睨まなくても用意してるよ」
「…煩い」
どうぞ、とCoffeeを手渡すと、フン、と鼻を鳴らして再度睨まれてしまった。
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■覇ジムへの3つの恋のお題:
君が望むなら何度でも/この手を離さない/目の覚めるような青
「覇王はBlue skyが嫌いなのかい?」
「…別に」
雲一つなく晴れ渡る青空の下で大きく伸びをする俺とは対照的に、覇王はうんざりとした表情を浮かべている。
「せっかくのholidayだ、もう少し羽を伸ばしてもいいと思うけれど」
「……」
金色の瞳に無言で睨まれ、俺は苦笑するしかなかった。
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■ヨハジムへの3つの恋のお題:
覚悟は出来ている/君しか知らない/思わず触れてしまいそうになった
「初恋?」
「yes」
正直驚いた。
ジムがそんな事を気にするなんて思いもよらなかった。
(初恋…ねえ)
女の子と付き合った事はあるけれど、恋愛と言われると何かが違う。
(だって)
「ジムかな」
「!?」
恋愛感情を抱いたのは彼が初めてなんだから。
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■ヨハジムへのお題:
きみだけ限定、特別。/「おいしいね!」/つまり両思いだ!
最後があまりにもイメージ通りのヨハンすぎてwww
「ジムはフレンド全員の事が好きなんだよな」
「どうしたんだい、突然」
俺の言葉に、ジムは意味も分からず首を傾げる。
けれど俺はそんなのお構いなしに質問を続けた。
「好きだよな!?」
「イ、Yes。Friendたちの事はもちろん好きだよ」
無理やり肯定の答えを貰って、よし、と拳を握る。
(ちょっと意味は違うけど!)
けれど好きという言葉が聞けただけで満足だ。
両想いまではまだまだ遠いけれど、最初の一歩はここからだ。
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■Ⅲ遊へのお題:
顔を思い出せないんだ、背中しか知らないから/「願うだけならありでしょう?」/まあるい地球の片隅で
遊馬から目を離せないんだ、そう言ったら
「何しでかすかわかんないから、って事だろ?」と返されてしまった。
不満げな彼の様子に僕は苦笑するしかなかった。
(違うんだけどな)
何と言ったら彼に伝わるんだろう。
(好きだって言わないと分からないか)
言葉にすれば簡単なのは分かっているけれど、 言わなくても伝わればいいのに、なんて都合のいいことを考えた。
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■Ⅳ遊へのお題:
いともかんたんに/「きらい、だった。」/きみをすきになってよかった。
「お前なんて、嫌いだ」
「…」
そう、Ⅳなんて嫌いだ。
デュエルで人を傷つけ、それを楽しんでいるⅣなんて嫌いだった、筈なのに。
「…きらい、だった」
小さく呟けば、目の前にいるⅣは驚いたように目を瞠る。
(そんな顔するなんて、卑怯だ)
自分の気持ちが分からなくて泣きそうになったところで突然引き寄せられ、相手に倒れかかるようにして抱き着く羽目になった。
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■2/28御伽くん誕生日小ネタ
「おめでとう、御伽くん」
「ありがとう」
綺麗な笑みを浮かべる御伽くんは相変わらず格好よくて、思わず見惚れてしまう。
手に持っていたプレゼントを渡すのを戸惑っていると、あれ、と彼が呟いた。
「…期待してもいいのかな」
「え?」