忍者ブログ
二次創作テキストサイト。はじめての方は「はじめに」をご覧下さい。
 109 |  108 |  107 |  106 |  105 |  104 |  103 |  102 |  101 |  100 |  99 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今日はジムの誕生日!!おめでとうー!!

と、いうわけでジム誕生日ネタのヨハジムです。







* * * * *

「…ン、ヨハン!」
「!?」

身体を揺さぶられ、何事かと目を覚ませば目の前にはジムの姿があった。
もう朝か、と思うと同時に自分が寝ていた場所がどこなのか分からずに辺りを見回す。
どこかと思えばここはリビングで、視線の先にある窓からは太陽の光が降り注いでいる。
テーブルに突っ伏す形で寝ていたらしく体の節々が痛かったけれど、どうして俺はここにいるんだろうという疑問の方が強かった。

「えーと…?」
「GoodMorning、ヨハン」
「ああ、おはよ…って、ああああああ!!!」

ジムがいつものように笑って朝の挨拶をしてくれたので、俺も釣られて笑い返し…そこで漸く思い出した。
大声を上げて立ち上がれば、ジムは驚いたように後退りをする。
後ろにはキッチンが見えて、俺が用意していた材料達が置いたまま。
そしてその横にあるコンロには、ジムが用意したのであろう朝食のスープ鍋がゆらゆらと湯気を立てていた。
慌ててキッチンへと向かえば、後ろからジムもついてきた。

「えーと、ジム、あのさあ」
「What's?」

置きっぱなしの材料の元に辿り着いてから後ろを振り向く。
ジムは不思議そうにこちらを見ていて、俺は仕方ない、と決心してから口を開いた。

「本当は0時ぴったりに言いたかったんだけどさ…、誕生日おめでとう!」
「!Thanks!…ああ、もしかしてKitchenに置いてあったのは…」
「お察しの通り、せっかくだから今日は俺が朝食を作ろうと思ってたんだ…けど、なあ。」

ジムが納得したように何度も頷く。
そう、せっかくの恋人の誕生日だ、俺だって偶には料理を作って喜ばせたい。
喜ぶ顔が見れるだけで幸せなんだから、と気合を入れて早朝に起きた筈が、つい気が緩んでテーブルで寝ていたという…
なんとも情けない話なのだった。
(ジムも呆れるかもな)
せっかくならいいところを見せたいと思っていたのに、と溜息を吐けば、ジムはくすりと笑みを零した。

「I see.そういう事か」
「何だよ、笑うなよ」
「No、笑ったのは…嬉しかったからさ」
「へ?」

嬉しいという単語を耳にして思わず聞き返してしまった。するとジムは笑顔を浮かべてこう言ったのだ。

「Thanks、ヨハン!その気持ちだけで嬉しいよ」

俺は失敗したというのに、それでも嬉しいと言ってくれるジムは優しすぎると思う。
昔からそうだがジムは甘い。友人全員に対しても甘い。
俺は甘やかされると調子に乗るぞ、そう伝える代わりにキスをすればジムはまたしても後退り。
逃げようとしたって、キッチンの出入り口は俺の後ろ。そう、逃げ道なんてないのだ。

「Happy Birthday、ジム」
「…Thanks…」

おめでとう、と言った後にも再びキスをすれば、ジムは動揺したようで視線を逸らす。
今日はジムの誕生日。
朝食は出来なかったけれどこの後だって挽回できる筈。
それに俺は何度だって伝えたい。誕生日おめでとう、大好きだ、っていう気持ちを。
(そういうわけだから、何度もキスしてやろう)
そう心に決めて、俺は満面の笑みを浮かべたのだった。




* * *

ジム、誕生日おめでとう!!
…と、いうわけであわてて書き上げたヨハジムでした。
ヨハンはこの後も何度もキスしてはおめでとーと言ってジムをあわあわさせてればいいよ。
昼食と夕食はきっと二人で作るんだろうなあと思います。
ケーキは甘さ控え目のものを作り、ヨハンがほとんど食べるオチ。

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
拍手など
Copyright ©  柚子缶  All Rights Reserved.
*Material by *MARIA  / Egg*Station  * Photo by Kun  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]