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今回はヨハジム!
* * * * *
「Good Morning、ヨハン」
「・・・はよ」
今日も今日とてジムに起こしてもらった俺は、ぼんやりとしたまま起き上がる。
寝るときにはしっかりかけておいた筈の布団はベッドから落ちている。これも日常茶飯事だ。
ベッドの横に立っている俺の恋人、ジムは既に仕度も終えて俺を起こしに来たようだった。
「朝食は作っておいたよ」
「…ん。ジムはもう行くのか?」
「Yes. ヨハンも遅れないように早く起きないと」
「わかってるって」
DA卒業後、ジムは考古学について大学で研究を続けている。
俺は何故かDAの教師になってしまった。クロノス先生の素早い手回しのせいで逃げるに逃げられなくなったせいだ。
そんな訳で、ジムと離れるのが嫌だった俺はサウス校の教師をやっている。
お互い仕事があるから健康には気をつけて…という訳ではなく、自身の習慣なんだろう、
ジムは朝もしっかり起きて朝食の用意をしてくれるし、掃除洗濯もお手の物。
だから家事はジムに任せっきりで、時々講義だの化石発掘だのでジムが出張に行く度に痛感する。俺も手伝ってればよかった、って。
そうすればジムの負担も減るし喜んでもらえるしで一石二鳥というやつだ。
・・・そう、思うのに結局は今のように寝坊をして、何も手伝わずに終わってばかりの俺だった。
眠気で覚醒しきっていない頭を起こそうと2、3回頭を振ってなんとか覚醒する。
まだどこか不安そうに俺を見つめてくるジムを見上げ、ふと悪戯心がくすぐられた。
「なあ」
「何だい」
俺が呼びかけるとジムは微笑む。
可愛いなあ、と思いながら立っていたジムの手を引っ張り、倒れかかってきたところをしっかりと受け止める。
そうしてから、文句を言われる前にその唇を塞いだ。
驚いたように目を瞠るジムも可愛い。満足してすぐにジムを解放してやると、ジムはまだ驚いた様子で放心していた。
「おはようのキス、まだしてなかったから」
「なっ・・・ヨハン!」
「もっとしたいの我慢したんだって。時間、大丈夫か?」
「Gee!行ってくる!ヨハンも遅刻はだめだぞ!」
「はいはいー」
引っ張ったせいで落ちてしまった帽子を慌てて拾い上げ、そんな台詞を言ってからジムは走って部屋を出ていってしまった。
残ったのは俺ひとり。
リビングに行けばきっとカレンもいるだろうし、俺には宝玉獣たちもいる。
けれどジムがいないというだけで寂しいと思うのはやっぱり好きだからだ。
(っていっても、一方的な感じはするけどな)
ジムはあまり好きだと言わない。言ってくれない。
恥ずかしい台詞なんて言い慣れているのに(心の闇から十代を救おうとした時の話を聞いて嫉妬してしまうくらいだ)
何故だか恋人の俺に対しては言いよどむのだ。
正直、俺ばっかりが好きみたいでちょっとつまらない。
(帰ってきたらまたキスして、好きだって言って。全部全部、俺からだもんな)
つまらないのが正直な感想だけれど、時々言ってくれるのが嬉しいというのも事実。
どうせなら、今日はジムが言ってくれるまで寝かせないっていうのはどうだろうか。
今日の仕事は午前だけだし、たまには俺が家事全般をしっかりやって・・・つまりご褒美というやつだ。
(うん、それいいかも)
自分の顔だ、だらしない顔をしているんだろうな、なんて見なくても分かる。
けれどそんな想像ですら嬉しいんだから仕方ない。
「さーて、お仕事頑張ってきますか!」
帰ったら、今日もジムに好きだと言おう。
彼に伝えたい気持ちは変わらない。増えていく一方なのだから。
* * * * *
ヨハ→→→←ジム
ってくらいの関係が好きです。
ヨハンがジム大好き!で振り回してるといい。
ジムは優しいので全部受け止めてくれるよ。
そうやってどんどん甘やかすからつけあがるフリルさん。
そんなヨハジムおいしいです。
しかしですね
ジムの英語の使いどころがいまいちわからない件。
別人だったらすみません・・・。
またアニメみて勉強せねばー