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騎條さんに捧げるジャ表!
どうぞ読んでやってくださいな~






* * * * *





「遊戯」
「…ん、なに?」

ジャックの行きつけであるというカフェで、僕たちはのんびりコーヒーを飲みながら過ごしていた。
あたたかな日差しに気持ちのよい風が吹くこの場所はなかなか居心地がよくて、ついうとうとしてしまう。
そんな時に突然名前を呼ばれたから、反応が遅れてしまった。
目をこすり、隣に座る彼に視線を向ければ、案の定不機嫌そうにこちらを睨みつけている。お気に入りのコーヒーを手に取ったままで。

「えっと、」
「恋人とのデートで眠るとはいい度胸だな」
「だって…安心するんだよ」

そう告げると、ジャックはコーヒーを飲むのも忘れてぽかんとした表情になる。
(こういう時の表情がやっぱり年下だなあと思うけど、怒られるから言わない)
ボクは相手が喋らないのをいいことに先を続けることにした。

「だからね、ジャックといると安心するんだ。
 普段気を張ってるわけじゃないけど…ここに来ると、ジャックに会えると安心できるんだよ」
「……」
「ジャック?」

告白にも似た発言をしたというのに、いつまで経っても相手が無反応なので、さすがに心配になって声をかける。
するとびくり、と肩を震わせたジャックと目が合った。

「…、なら、いい」
「えっ」
「俺だけならいい。俺以外の奴には気を許さないのならば許してやる」

そう言って、ジャックは持っていたコーヒーを一気飲みしてしまった。
照れ隠しなのだろう、ほんのりと頬に赤みがさしているように見えたのは気のせいじゃない。

(素直じゃないんだから、もう)

けれどそんな彼を好きになったのはボクだ。
だから文句も言うかわりに、温くなったコーヒーを飲み干した。
そうだ、これから彼と一緒に食後の散歩にでも行こう。
素直じゃないジャックでも、きっと許可してくれるに違いないから。
ふたりで手を繋いで、どこまで行くかはその時決めればいい。

「ジャック、あのね、」

ずっと一緒にいられるんだから、時間はまだまだたっぷりある。
さあ、どこへ出かけよう?




* * *

そんなわけでジャ表でした。
ジャ表はこんなイメージなんだけど大丈夫かなあ
大丈夫だって信じてま す …!
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