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ついったでやってみたお題いろいろ その14!
140字制限したり制限できてなかったり、ですが
ちょこちょこ書いたものを自分メモかわりに。
今回は見事なまでに論破しかありません…。

論破1:苗十/わだちー
論破2:日左右/左右日/苗日


* * * * *


■友人へ捧げた苗十

「ねえ、」
「…」
「ねえ、十神クン」
「……」
名前を呼ぶと、ようやく顔を上げてくれた。
けれど目が合ったのは一瞬で、不機嫌そうな表情を隠す事もせず、再び彼の視線は手元の本へと移ってしまう。
この場所で彼が興味を示すのは、知識欲を満たすものだけ、なのかもしれない。
(せっかく二人きりなのにな)
仕方がないので、ここぞとばかりに十神クンを観察する事にした。
口を開けば誰もが衝撃を受ける程に冷たい言葉を投げかける彼だけれど、こうやって、一つの事に集中しているときはただの綺麗な人だ。
(綺麗っていうのは贔屓目かなあ)
そんなことを考えながら見つめていると、彼は大きな溜息を吐いた。
「苗木、いつまで見ている気だ」
「えっ?うーん…ずっと、かなぁ」
突然声をかけられたものだから、大した返事が出来なかった。
顔を上げた十神クンは、呆れた様子でこちらを睨み付けてくる。
「馬鹿馬鹿しい、時間の無駄だ」
「無駄じゃないよ。だって十神クンが好きなんだから」
思った事をそのまま告げると、十神クンは一瞬固まってからもう一度「…馬鹿馬鹿しい」と呟いた。
(照れてる、のかな)
そうだったらいいな、と顔を綻ばせると、もう一度睨まれてしまった。


* * * * *

■日左右

図書館に着いてからずっと機械工学の本だか何かを熱心に読んでいる左右田を眺め、ふと思いつきで耳元に息を吹きかけてみた。
「うおおおお!?」
「あ、悪い。そんなに驚かれるとは思「ビビるだろフツー!!」
あまりにもいい反応をするものだから思わず謝ろうとしたら声を遮られ、こちらは苦笑いするしかない。
「わ、悪かったって」
「おいこら日向!!あとで覚えとけよ!」
左右田はこちらをぎろりと睨んでから、ぶつぶつと文句を言いながら席に座り直す。
(覚えとけと言われても)
ずっと一緒にいるんだから、何か仕掛けようとしてもすぐ分かると思うけど…とは、言わないでおこう。


* * * * *

■わだちーへのお題:
なあ、好きだ!/(すき。すき。)/閉じ込めておくなんて出来ないよ


「大和田くん、」
「あ?なんだ?」
「え、えぇとね」
未だに話しかける時は緊張する。
大和田くんは振り返った時に誰が相手だろうと睨んでくるから、つい萎縮してしまう。
「ったく、また泣きそうな面してるじゃねーか」
「あ、ご、ごめ…じゃなくて、」
「……おう。待っててやるから、ゆっくり話せ」
けれど怖いのは最初だけで、話をちゃんと聞いてくれる優しい人だっていうのも分かってる。
今だって、しょうがないという風に笑ってから、僕としっかり向き合ってくれている。
(そんな大和田くんだから、)
僕の気持ちを、聞いてもらいたいんだ。


* * * * *

■左右日への3つの恋のお題:
君しか知らない/食べてしまいたい/信じたい、でも、信じられない


そうだと決まった訳じゃない。
けど、こんな状況ではきちんと考える事ができなくて、オレは日向を睨み付け、声を荒げて裏切者だと叫んでいた。
日向はいつものように反論してくることもなく、それが余計に癪に障る。
(できることなら、信じてーけど)
弱っちいオレはそれができない。信じるのが怖いんだ。



* * * * *

■わだちーへのお題:
女の子にはなれないけど/「ばーか。そろそろ気付け!」/愛されているという実感

「この制服も着納め、かぁ」
鏡に映る見慣れた自分の制服姿。
これを脱いで、僕は変わる。
(だって、強くなるって決めたから)
女の子みたいに守られる存在じゃない。
大和田君みたいに強くなりたい、彼の隣に居られるように。



* * * * *

■ 『手を繋いで照れくさそうにする』『左右日』を描きor書きましょう。
#kawaiiCP

「あー今日も採集とかめんどくせぇなー」
「愚痴るなって」
一緒に向かう事になった砂浜へ、のんびりと歩を進める。
左右田は眠そうに何回も欠伸をしては立ち止まり、だるいだの眠いだのと愚痴を零す。
(仕方ないな、)
空いてる手を取って歩き出すと、左右田が驚いたように声を上げた。
「な、何してんだよオメー!」
「え?いや早く行かないとまずいだろ?」
「……そーゆー意味じゃねえよ」
振り向いて返事をすれば左右田は不機嫌そうな表情で、けれど手を離すことはなかった。
左右田の手は眠いからか温かくて、その体温が心地好い。
「左右田の手、あったかいな」
「!!だから、そーゆー不意打ちはやめろっつーの!!」
笑いながらそう言っただけなのに、何故か顔が赤くなった左右田に怒鳴られた。


* * * * *

■苗日 ※クリアしてない方はご注意


「なあ、こんな所で油売ってていいのか?」
砂浜で男2人が並んでいるこの光景はちょっとおかしいと思う。
視線を横に向けることなく質問すれば、隣に座っている苗木は
「うん、休めって言われちゃったからね」とどこか寂しそうに呟いた。
「…そうか」
「だったら日向クンの様子を見に行こうと思ってさ」
休めるし様子も見れるし一石二鳥でしょ、と笑っているが、どの辺りが得なのか、俺にはさっぱり分からない。
(…監視する義務がある、とか?)
嫌な考えが浮かんだが、それもそうだと思い直す。未来機関の奴らが俺達をどう思っているかなんて一目瞭然だ。
だったら苗木がこの島に来るのだって納得できる。
「日向クン」
「?」
「ボクは仕事抜きで君に会いに来てるんだよ。それだけは知っててほしいな」
名前を呼ばれて顔を向ければ、苗木にこちらの考えを読むかのようにそう言われ、ぎくりと肩を震わせる。
「な、なんで」
疑問をぶつけるということは、図星だと言っているようなものだ。けれどつい言葉が零れてしまった。
俺の様子に苗木はくすくすと笑い、
「エスパーですから」
楽しそうに、そう言って笑った。


* * * * *


■バレンタイン左右日

ソニアさん曰く、ヨーロッパでは愛する人に贈り物をする日、だそうだ。
感謝の気持ちを伝えるとか、愛を確かめ合うとか、理由は様々。
バレンタインといえば女の子からチョコを貰える日!と思っていたオレからしてみれば、衝撃的なニュースだった。
ついでに言うと、日向からなんか貰えねーかなー、なんて思ってた。けど、どうやらオレも用意した方がいいってことらしい。
オレが悩んでいるところにソニアさんはにっこりと笑みを浮かべ、
「左右田さん、もちろん日向さんに贈り物をしますよね?」
そう、こちらに拒否権などないと言わんばかりに笑って言うのだった。しかも何故かオレの恋人の名前を知っているという爆弾発言吐きで。


* * * * *

■ 左右日への3つの恋のお題:
鳴らない電話/もっと俺に構えよ/きらきらとまばゆい光


何故か分からないが、日向は人気者だ。
採集が終わってから話しかけに行こうとすると、毎回タイミング悪く誰かと楽しそうにしているところに出くわすのだ。
(なんだよ、)
目の前にいるヤツじゃなくてもっと俺に構えよ、と怒鳴りたい気持ちを抑えて睨んでいると、視線に気付いた日向がこちらを見てぱっと明るい表情になった。
(なんだよ、)
嫉妬してたのが馬鹿みたいだ。だって、そういう表情を見せるのは反則だ。


構ってもらいたい左右田くんかわいいよね。


* * * * *

■ 左右日へのお題:
どんなにかっこわるくても。/(すき。すき。)/きみをすきになってよかった。


「情けないなぁ、お前」

「う、うっせ!!わりーかよ!」

ぐすぐすと鼻を鳴らしながら怒鳴られても、まるで迫力がない。左右田はいつもこうだ。

ちょっとしたことで怯えて、逃げ腰になって、涙を流して。

それを慰めるのが俺の役目だ。

愛想を尽かしてもおかしくないというのに、俺は相変わらず左右田の隣にいる。

(格好悪いのは最初からだし)

それでも一緒にいたいと思うくらい、俺はこいつが好きなんだ。

(言ってやるのは、もう少しこいつが強くなってからかな)


* * * * *

■苗日へのお題:
奇跡がおきたらいいのに/(もしかして、それって天然?)/離したくないって言ったら、怒る?

「日向クンってあったかいよね」
突然抱き着いてきた苗木はそう言って笑う。
理由はそれか、と頭を軽く小突けばひどいよ、という声が聞こえた。
「そんな理由で抱き着くなよ」
「ええと…一番の理由は、ボクが日向クンとくっつきたいだけ、なんだけど…」
だめかな?と眉をハの字にした苗木が見上げてきて言葉に詰まる。
(だめじゃないって言ったら、どんな反応が返ってくるんだろう)

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