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弾丸論破にはまりました。
しかもマイナーな左右田×日向です…逆ならまだあるのに!(読めるけど!)
でも萌えるのは左右日なので、自給自足+少しでも布教できるよう書いていこうと思ってます~

ということで
アイランドED会話直後、左右田×日向のつもり です。
くっつきそうでくっついてないふたり。






* * * * *

「なあ、左右田」
「んぁ?なんだよ」

みんなの元へ戻ろうと、二人並んで歩いていたところに日向から声をかけられた。
隣に目を向けると突然日向が歩くのを止めたので、オレもつられて足を止める。
立ち止まってから改めて隣を見ると、普段なら目を合わせてくれる日向が視線を彷徨わせていた。

「……」
「日向?どーした?」
「…いや、ちょっと気になることがあって」
「はァ?」

気になること、と言われてもオレには全く検討も付かない。
だから相手が話すのを待つしかないのだが、余程言い難い事なのか、日向はうんうん唸っている。

「よくわかんねーけど、こないだのオレみたく深呼吸でもしてから話せばいんじゃね?」
「あ、ああ、そうだな」

アドバイス通りに深呼吸をはじめる日向。
その様子を見ながらのんびりと待つ。
すると、よし、と小さな呟きが聞こえ、日向がこちらへと真っ直ぐな視線を向けてきた。

「さっきのこと、なんだけどさ」
「オメーがオレの相棒決定した時か?」
「ああ、それだ。その時のことで気になったんだけど」

ついさっきのことで気になることが、と言われたら、思い付くのはひとつだけだ。

「なんだよ…まさか、相棒なんてやってらんねー!とか言うんじゃねーだろーな!?」
「なっ…違う!そうじゃなくて…、お前の言葉が気になったんだ」
「それ以外って…なんか言ったっけか?」

想像しただけでもへこむことを言えば、日向はすぐに否定してくれたのでほっとした。
しかし、それ以外でオレは何かやらかしてしまったのだろうか。
やっぱり検討がつかなくて、日向の言葉を待つことしかできなかった。
すると日向は「自覚なしか…」と呆れたように呟いてから、

「左右田の隣は、ずっと俺が占領するんだよな?」

そんなことを確認してきた。
たしかにこの言葉はさっきオレが宣言したもので、当然ながら撤回するつもりも更々ない。
何を今更確認してんだよ、とむっとした表情を浮かべながら頷く。
すると、日向は大きな溜息を吐いた。

「んだよ、やっぱヤなのかよ!」
「だから、嫌じゃない!…嫌じゃないから問題なんだ…」

何が、と聞こうとしたところで再び日向と目が合い…そこで、ほんのりと頬が赤くなっていることに気付く。
なんで、どうして、と聞く前に日向が口を開いた。

「なんかそれ…告白っぽいなと思って、だな…」
「告白ゥ!?」
「いや、左右田がそんなつもりで言った訳じゃないってわかってる!
わかってるんだが…何でか、嬉しいと思った自分がいて…どうしたもんかと、思って」

ゆっくりと、ひとつひとつ言葉を探しているかのように話す日向。
目が合ってこちらを見ていたかと思いきや、視線がうろうろとさまよって定まらない。
こんな日向を見るのは初めてだったし、それ以上に日向の発言に気をとられたオレは何も言えなかった。

(告白って、オイ、)

これが冗談ならオレだって笑って返せたと思う。
思うけれど、目の前にいる日向は人をからかおうとするヤツではないし、何より本人の態度が冗談ではないと物語っている。
こんな時はどうしたらいいのか、恋愛経験がないに等しいオレにはさっぱりだ。

(いや、つーか、そもそも男だし)

そう、男同士。男同士なのだから、気持ち悪いと思ってもおかしくない。
他のヤツらにこんなこと言われたら「キメー」と言って終わりだ。
なのにオレは、全くそう思っていないのだ。
それどころか、頬を染めて慌てふためく日向が珍しくて、ちょっと可愛いんじゃないかと思ってるんだから何かがおかしい。

「左右田?」
「!!な、なんだよ!?」

不意に名前を呼ばれてびくりと体を震わせる。
日向もつられるようにして体を震わせ、こちらから一歩後退った。

「…なんか、悪い。変なこと言ったよな」
「べ、別にオメーは悪くねーし」
「はは、そっか。うん…でも、言えてすっきりしたよ。ありがとな、左右田」

そう言って、漸く肩の力が抜けたようにほっとした表情で笑みを浮かべる日向が、眩しく見えるのは気のせいか。
何も遮るところのない砂浜なんだから、太陽の光が眩しいというのもある。けどそれだけじゃない気がするのだ。

(なんで、って、理由はオレが知りてえっつーの)

突然の日向の質問(とそれに対する日向の答え)に、どう返していいのかはわからない。
わからないけど、嫌じゃないからとりあえず、

「別に礼言われるようなことしてねーから!むしろこっちこそ、っつーか」
「え?」
「だから、こっちこそありがとなって言ってんだよ!」

いつものように怒鳴ってしまえばいいのだと思い込む。
そうすれば、目の前にいる日向はいつもみたいに呆れた様子で苦笑して、

「どうしたしまして」

なんておかしな返答をしてから、「そろそろ行くか」と歩を進めた。
オレも、そうだな、と呟いてから追うようにして歩き始める。
日向もオレも、よくわからない感情を抱いたまま、それでも前に進むのだ。

(これからもずっと一緒にいんだし、そのうちわかるだろ)

そう勝手に結論付けて、オレは日向の隣を歩き続けたのだった。


* * *

左右田くん受が主流なのはわかっている!!
わかっているけど、アイランドの会話を見て
「これ攻めもいけるんじゃない!?」
って思ったのは私だけじゃないと…しんじたいです…
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