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ふと思いついた十表。
2/2に続きます。
2/2に続きます。
* * * * *
「十代くん」
「?何ですか、遊戯さん」
「…ううん、何でもない」
何かを言いかけ、困ったように首を振る遊戯さんを見ると、心配になる。
俺が子供だから遠慮してるんじゃないかと思うから。
遊戯さんに認められる、頼りがいのある大人に早くなりたいと思うのに、俺が遊戯さんより年下である事は覆す事の出来ない事実だ。
だからそれが無性に悔しくて歯痒くて、俺はつい彼を抱きしめてしまうのだ。
「十代くん?」
「俺も何でもないです、こうしたかっただけです」
「…そっか」
しょうがないなという風に、遊戯さんは笑みを浮かべる。
こうやって甘えてしまうのが、子供である何よりの証拠。
分かっているのに、これじゃあ大人になれるのはまだまだ先だと分かっているのに。
(遊戯さんが笑ってくれるなら、)
それだけで満足なんです、なんて言葉も言えないまま、俺は遊戯さんをより一層強く抱きしめたのだった。
* * * * * * * * * *
ふと思いついた小ネタ。
普段は明るい十代くんも
時には不安になることもあるっていう事で。
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