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ときめもGS2、ハリー→主人公の話。
バンド仲間にも好きな子のこととか全部筒抜けなハリーって可愛いですよねえ。
※主人公の名前は「さくら」になります
バンド仲間にも好きな子のこととか全部筒抜けなハリーって可愛いですよねえ。
※主人公の名前は「さくら」になります
* * * * *
『お前最近、あの子の話ばっかりだな』
バンド仲間にそう言われ、思考が一瞬固まった。
練習帰りの道でもその言葉を思いだし、オレは勢いよく頭を振る。
(…んな訳ねぇ!)
バンドをやってる間はいつだって、次のライブはいつにしよう、とかこの歌詞はどうだ、とか…簡単に言ってしまえば色気のない話だらけ。
その中に、あいつの話題を絡めた事なんて…ない。
「…はず、だよな」
ぽつりと呟いてから、今日仲間と話した話題を思い出してみる。
そうすると、何故だか浮かんできたのは想いを込めた新曲の歌詞と、歌を聞かせた時に見せた、あいつの嬉しそうな笑顔だった。
(っ、何を思い出してんだよオレ!)
思考を切替えようとして再度頭を振ってはみても、あいつの笑顔が消える事もない。
(くそ、何だよ、何で)
「何で思い出しちまうんだ、オレ!」
「何を思い出すの?」
「!?」
背後から見知った声が聞こえ、オレは慌てて振り返る。
するとそこには、脳裏に浮かんで離れないあいつが、いた。
「おま…な、何でここに!?」
「え?お母さんにちょっと買い物頼まれて。ハリーは練習帰り?」
「お、おぅ…」
驚き慌てふためくオレとは反対に、さくらはにこにこと笑っている。
これじゃあ、オレが馬鹿みたいだ。
そう思って何とか深呼吸をして、落ち着こうと息を吐く。
さくらはそんなオレの行動を首を傾げて見ていたが、何を聞いてくる訳でもなく
(鈍いコイツの事だ、そんなに驚いたのか、なんて考えてるに違いない)ただオレを見つめるのみだった。
何とか体裁を保とうとするオレは、言葉を探すのに必死になる。
そうして行き着いた答えなんて、たった一つ。
「あの、だな」
「なに?」
「何つーか…、もうこんな時間だし、送ってってやる」
そう、思い付いた答えなんてこれくらいしかなかった。
(くっそ、馬鹿みてぇ)
顔が赤くなっているだろうとは予想がついたけれど、辺りは薄暗いからと気にしない事にする。
目の前にいる相手をじっと見つめ返すと、さくらは驚いたように目を瞬かせ…そうして、いつものように笑ってくれた。
「うん。よろしくお願いします」
その表情に、更に顔が赤くなってゆくのを実感しながらオレは急いで歩き出す。
ずっと見てなんかいられない。だめだ、あいつらの言った通り…最近のオレってヤツは。
「じ、じゃあ行くぞ!」
「あ、待ってよハリー!」
驚いた声と共にオレの後をついてくる足音が聞こえて、オレはほっと溜め息を吐いた。
(ほんとに…あいつらの言ってた通りだ)
最近のオレは、コイツの事ばかり気にしてる。
それを実感させられて、どうしたものかともう一度、深い深い溜め息を吐いた。
* * * * * * * * * *
ゲーム中、ハリーは照れすぎだと思います(笑)
でもそんなハリーが可愛くて好きなので、こんな話になりました。
『お前最近、あの子の話ばっかりだな』
バンド仲間にそう言われ、思考が一瞬固まった。
練習帰りの道でもその言葉を思いだし、オレは勢いよく頭を振る。
(…んな訳ねぇ!)
バンドをやってる間はいつだって、次のライブはいつにしよう、とかこの歌詞はどうだ、とか…簡単に言ってしまえば色気のない話だらけ。
その中に、あいつの話題を絡めた事なんて…ない。
「…はず、だよな」
ぽつりと呟いてから、今日仲間と話した話題を思い出してみる。
そうすると、何故だか浮かんできたのは想いを込めた新曲の歌詞と、歌を聞かせた時に見せた、あいつの嬉しそうな笑顔だった。
(っ、何を思い出してんだよオレ!)
思考を切替えようとして再度頭を振ってはみても、あいつの笑顔が消える事もない。
(くそ、何だよ、何で)
「何で思い出しちまうんだ、オレ!」
「何を思い出すの?」
「!?」
背後から見知った声が聞こえ、オレは慌てて振り返る。
するとそこには、脳裏に浮かんで離れないあいつが、いた。
「おま…な、何でここに!?」
「え?お母さんにちょっと買い物頼まれて。ハリーは練習帰り?」
「お、おぅ…」
驚き慌てふためくオレとは反対に、さくらはにこにこと笑っている。
これじゃあ、オレが馬鹿みたいだ。
そう思って何とか深呼吸をして、落ち着こうと息を吐く。
さくらはそんなオレの行動を首を傾げて見ていたが、何を聞いてくる訳でもなく
(鈍いコイツの事だ、そんなに驚いたのか、なんて考えてるに違いない)ただオレを見つめるのみだった。
何とか体裁を保とうとするオレは、言葉を探すのに必死になる。
そうして行き着いた答えなんて、たった一つ。
「あの、だな」
「なに?」
「何つーか…、もうこんな時間だし、送ってってやる」
そう、思い付いた答えなんてこれくらいしかなかった。
(くっそ、馬鹿みてぇ)
顔が赤くなっているだろうとは予想がついたけれど、辺りは薄暗いからと気にしない事にする。
目の前にいる相手をじっと見つめ返すと、さくらは驚いたように目を瞬かせ…そうして、いつものように笑ってくれた。
「うん。よろしくお願いします」
その表情に、更に顔が赤くなってゆくのを実感しながらオレは急いで歩き出す。
ずっと見てなんかいられない。だめだ、あいつらの言った通り…最近のオレってヤツは。
「じ、じゃあ行くぞ!」
「あ、待ってよハリー!」
驚いた声と共にオレの後をついてくる足音が聞こえて、オレはほっと溜め息を吐いた。
(ほんとに…あいつらの言ってた通りだ)
最近のオレは、コイツの事ばかり気にしてる。
それを実感させられて、どうしたものかともう一度、深い深い溜め息を吐いた。
* * * * * * * * * *
ゲーム中、ハリーは照れすぎだと思います(笑)
でもそんなハリーが可愛くて好きなので、こんな話になりました。
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