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幻水3、シザヒュ小話。
昼寝するふたり。


* * * * *

「ヒューゴ、お前さぁ」
「…うん?何、シーザー」

暖かい日差しを浴びながら眠りに入ろうとした、正にその時。

「あんまり俺を…心配、させんな」

シーザーの言葉によって、オレの眠気は一気にかき消えた。

「…心配?」

シーザーの言葉に驚いたオレは起き上がって、まじまじとシーザーを見つめる。
対するシーザーはというと、言ったっきり目を閉じて…寝息まで立てていた。

「言うだけ言ったらお終いなんだ…」

拍子抜けしたオレは、再び芝生の上に寝転がり、眠ろうと目を閉じる。
けれど、何故だか先刻のシーザーの発言が耳から離れなくて。

「…何だろ。嬉しかったから、かな?」

心臓の音が五月蠅く感じるのを不思議に思いながら、オレはなんとか眠ろうと、ぎゅっと目を閉じた。



 

「…寝たか」

寝息を立てているのを確認してから、俺は起き上がる。
隣りには、猫のように丸まって眠るヒューゴの姿。
ふと髪に触りたくなりそっと触れてみると、気持ち良いのかヒューゴはふっと微笑んだ。

「あ~あ…こっちの気も知らねーで、よく寝れるよな」

聞いていないのを良い事に、本人にはまだ言えもしない文句を呟く。

「…惚れた方が負け、ってか。あー、負け戦なんてやってらんねぇ」

ぶつぶつと、まだ言い足りない文句の数々。
文句を言いながらも頬が緩んでしまうのは、きっと…

「ヒューゴ、お前のせいだからな」

きっと、俺を惹きつけて止まない…小さな英雄のせいだ。


 
* * * * * * * * * * *

シーザーといえば昼寝。
一緒に寝るのが当たり前になってるといい。

 
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